2016/04/18

熊本のこと


前日の夜に早々と眠りにつき、やるべきことを早朝に残していたのでいつもより1時間早く起きた4月15日の朝。

ふと手にした携帯の画面には一瞬で眠気が飛んでしまうほどに、数多くのメールを友人、知人のみなさんから一晩の間にいただいていた。
そのどれもが「ご実家、大丈夫ですか?」という内容。

テレビのニュースを見つつ、ネットで最新の情報を探した。

まだ時刻は夜中と早朝の間だったけれど、母に「大丈夫なの?」とメールを送り、返信を待てずに電話をかけたのだった。

大きな被害は特にないけれど、とにかく余震が多くて眠れないでいるとのこと。

そして翌日真夜中に起きた本震といわれている大きな揺れ。

地震速報に表示される地名が見事に家族や親戚、友人たちの住むエリアなので、気になって眠れず、朝が来るのを待って数件の連絡をとった。

こんなに地元のことばかり考えて暮らした数日は過去にない。同じ映像が流れているとわかっていても、とにかくニュースが見たかったし、移動の時はラジオを聞いていた。

まずは余震が落ち着いて欲しい。

そして、阿蘇も熊本城も、一番被害の大きかった地域も少しずつ必ず復旧して欲しい。

今、私に出来ることってなんだろうって考え続けている。

母には一日に1、2回電話をかけている。
マーケットはまだ閉まっているから、とにかく今は冷蔵庫内とパントリーの整理と思っての食生活とのこと。

幸いにも田舎だから、地域の方と協力して農作物には困らないそうで、ちょっと山に入れば何かしら見つかるとのこと。電気はあるけれど、水道がそろそろ途絶えてしまうのではという噂とのこと。疲れがでているのかここ数日母の電話の声は小さく感じていたけれど、今日はすこし明るくて安心した。電話の向こうに兄の子供たちが楽しそうにはしゃぐ声が聞こえてほっとした。

空港や高速道路が復旧して、流通がなんとか動き出したら、あれもこれも送ろうと家族と話している。

今、出来ることってなんだろうって今日も答えが出ないでいる。

でも生まれ育った地元のことが大好きなんだということに気付いた。


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お気づかいのご連絡をいただいたみなさま、どうもありがとうございます。
とても とても嬉しかったです。